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FIP 治療中のロクちゃん

むしむしと暑い日が続いておりますね!

猫ちゃんは比較的暑さに強いと言われておりますが、それでも熱中症を引き起こすことがあります。いつもよりも元気がない、食欲がない等、小さなサインを見落とさないようにしましょう!

今回は、FIPを寛解し、現在経過観察中の猫ちゃんを紹介します。 

ノルウェージャンフォレストキャットのロクちゃんです!

 ロクちゃんは生後5ヶ月の時にFIPを発症しました。

【主訴】

元気・食欲の消失、発熱(40℃)、前肢・頭の震えや発作等の神経症状が認められる

 

【検査結果】

  • 血液検査:貧血HCT23%(正常時HCT30%以上)、高タンパク血症、蛋白分画の異常
  • 超音波検査:腹水の貯留
  • 身体検査:黄疸(皮膚や粘膜が黄色になる)



【診断】

FIP混合型 後期

 【治療】

身体検査や検査結果からFIPを強く疑い、治療をスタート

投薬3日目、食欲・元気が出てくる

投薬14日目、貧血はHCT20%まで改善、腹水は消失する

      MUTIANの副作用によって脱毛が目立ってくる

投薬30日目、食欲・元気100%

治療当初認められた神経症状も完全に消失し、無事84日間の投薬を終了することができました。

先日、去勢手術も無事終えました。

元気いっぱい、好奇心旺盛なロクちゃんです^^♪

 へそ天が可愛い...!!

FIPは発症するととても怖い病気であり、早期診断、早期治療が重要となってきます。

お家の猫ちゃんがいつもと違うなと感じることがありましたら、早めに受診しましょう!

 

当院のFIP治療に関して

https://www.allieys-cat.com/fip/

獣医師  下島菜希

獣医師
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