猫の飼い主さんには当たり前のことですが、
猫は食餌内容から病気、コミュニケーションの取り方まで犬とは全く異なる動物です。
犬と同様に扱ってしまうと余計なストレスを与えてしまったり
検査が思うようにできないこともあります。
そのような部分を踏まえて猫への接し方はとても注意しています。
病院設備としても、例えば待合室に仕切りを設けたり、入院室も犬とは部屋を区切るなどして、なるべくストレスのない環境づくりを心掛けています。
中年齢~高齢の猫では腎臓病、心臓病、甲状腺機能亢進症といった、症状がなかなか現れずに少しずつ進行していく病気が多く知られています。また一方で、猫は体の不調をあまり表に出さないと言われており、ただでさえ見つけづらい病気の発見を遅らせる原因にもなっています。
最近では猫の病気の研究も進んでおり、これらの病気の早期発見・早期治療ができれば、より元気に長生きさせてあげることが出来るようになってきました。
どうしても猫の飼い主さんは愛猫のストレスなどを気にして、病院での健康診断に消極的な方も多いですが、そういう方にも安心して来院して頂けるような病院づくりを心掛けています。
「CFC(Cat Friendly Clinic)」とは、猫にやさしい動物病院の"道しるべ"としてisfmによって確立された国際基準の規格で、世界的に普及しています。 CFCに認定された動物病院とは、猫専任従事者を設けることでより猫の専門性の高い知識と質の高い猫医療を提供することを猫のご家族に約束し、猫にやさしい動物病院の"道しるべ"となります。
大切な家族が思いもよらず重い病を患った時には、高度な医療設備を備えた施設で、専門知識を持つ獣医師に診療してほしいものです。
私たちが一番大切にしているのは、高度な設備とスタッフを揃えることで一匹でも多くの動物の命を助け、家族の一員として飼い主の方と充実した生活を送る手助けをすることです。
私たちの病院では、大学病院、動物医療センター、専門病院と連携し、専門性の高い病気については飼い主の方と相談のうえでこれらの病院へご紹介することも可能です。 また、二次診療施設に頼りすぎることなく、獣医師ひとりひとりの知識・技能の向上が医療の質の向上につながるという信念のもと、スタッフ育成活動にも力を入れています。
「アリーズ動物病院」グループは現在、渋谷区笹塚の「アリーズ動物病院」、杉並区和泉の「動物病院うみとそら」、中野区野方の「ココニイル動物病院」、2020年新たに中野区中央にオープンした「アドバンスペットクリニック」、そして当アリーズ猫医療センターと5病院展開しています。
5病院それぞれが独立した動物病院としての体制を整えているので、ご自宅から近くの病院で、手術を含めたほぼ全ての治療を受けることが可能になっています。
またその上で、1つの病院スタッフだけでは対応が難しい場合には、病院同士・スタッフ同士が連携し、協力しあいながら診療にあたっています。ほとんどのスタッフが複数病院をローテーションで回っているので、何かの事情でグループの別の病院にかかられた場合でも、同様の治療やサービスを受けられます。
今後もグループ一丸となって、すべての動物さんたちのために頑張ってまいりますので、よろしくお願いいたします。