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「猫の体がいつもより熱い気がする」
「なんとなく元気がない」
「ごはんを残す」
渋谷区(笹塚周辺)で愛猫の異変を感じて検索された飼い主さまへ。
猫は不調を隠すのが上手な動物です。
また、日常的に体温を測る習慣もないため、
「本当に発熱しているのか分からない」
と様子を見てしまうことが少なくありません。
しかし、発熱(熱っぽさ)の背景は軽いものから重いものまで幅広く、なかには早期対応が重要な病気が隠れていることもあります。
この記事では、
・体温計がなくても判断できる「発熱のサイン」
・今すぐ受診すべきかの「目安」
・動物病院での検査の流れ
を症状起点で分かりやすく整理します。

■目次
1.【受診早見表】迷ったらここだけチェック
2.猫が元気ない・食べない・体が熱い...発熱を疑うサイン
3.渋谷区で猫の発熱が疑われるときの受診目安(笹塚周辺)
4.猫の平熱・発熱の目安(体温計がなくても判断できます)
5.放置しないでほしい理由(命に関わる病気のリスク)
6.動物病院での検査の流れ(原因を"整理"する)
7.よくある質問(FAQ)
8.まとめ
まずは緊急性を判断するための簡易チェックです。
<今日中に受診>
ぐったりしている/呼吸が苦しそう(口呼吸)/丸1日食べない/嘔吐下痢が続く/お腹の張り・痛み
<48時間以内に相談>
熱っぽい+食欲低下が続く/良くなったと思ってもぶり返す(波がある)
<体温が測れなくてもOK>
「体が熱い気がする」+「元気や食欲が落ちた」時点で、十分な受診理由になります。

ご自宅に猫用の体温計がなくても大丈夫です。
以下の症状が複数当てはまる場合は、発熱を含む体調不良の可能性が高いと言えます。
・活動量の低下
明らかに元気がない/寝てばかり/呼びかけへの反応が薄い
・食欲の変化
食事の食いつきが悪い/ほとんど食べない/水分摂取も減る
・触感の熱さ
耳の付け根・肉球・お腹を触ると「いつもより熱い」
・呼吸の変化
呼吸が速い・浅い/落ち着かない/(状況によっては)口を開けてハァハァ呼吸する
・接触拒否
触られるのを嫌がる/抱っこすると痛がる素振りを見せる
・脱水傾向
おしっこの量が少ない、口の中(歯茎)が乾いている
「熱っぽさ」に加えて「元気・食欲の低下」が見られたら、正確な体温が測れなくても受診してよい十分な根拠になります。

「様子を見るべきか?すぐ病院へ行くべきか?」
迷った際は以下の基準で判断してください。
<今日すぐに受診すべき「危険サイン」>
以下が一つでもあれば、診療時間内なら早めの受診、夜間なら救急対応も検討してください。
・ぐったりして動かない/呼びかけへの反応が鈍い
・口を開けて呼吸する・呼吸が苦しそう(呼吸が速い・浅い)
・丸1日以上、ほとんど食べない(飲まない)
・激しい嘔吐や下痢(血が混じる・回数が多い)
・歯ぐきや白目が黄色っぽい(黄疸の可能性)
・お腹がパンパンに張っている/歩き方がおかしい/強い痛みが疑われる
・(体温が測れる場合)40.3℃(104.5°F)以上 ※緊急性が高い状態です
<24〜48時間以内に相談したいケース>
・元気はあるが、「熱っぽさ」と「食欲低下」が続いている
・熱が下がったと思ったら、また悪くなる(症状に波がある)
・(体温が測れる場合)39.2〜40.3℃(102.5〜104.5°F)の範囲が続いている
<様子見ができる目安(条件付き)>
・一時的に熱っぽくても、元気・食欲が保たれ半日〜1日程度で普段通りに戻った
※ただし再悪化したり、食欲低下が出た時点で、すぐに受診へ切り替えてください。

もし体温計をお持ちの場合、以下の数値を参考にしてください。
<正常体温(直腸温)の目安>
獣医領域で参照される猫の正常直腸温は 38.1〜39.2℃ です。
この範囲を超える場合、発熱(体温上昇)が疑われます。
<「真の発熱」の参考目安>
・真の発熱(True Fever)
一般的に 39.5℃以上 を病的な意義のある発熱として扱います。
・原因不明の発熱(FUO)
39.7℃を超える熱が数日以上続く場合などを指します。
※大事なのは「数字だけ」ではありません。
数値が多少低くても、元気・食欲・呼吸などの症状が悪ければ受診が必要です。
<猫専用体温計はある?人間用でもいい?>
猫(ペット)用体温計は市販されています(先端が柔らかい・測定が早い等)。
緊急時は人間用でも代用可能ですが、先端にワセリンやオリーブオイル等を塗って滑りを良くし、直腸を傷つけないよう十分注意してください。
最も重要なのは「無理をしないこと」です。
猫が強く嫌がって暴れる場合は、無理に測らず、症状と経過をメモして受診してください。
測定のストレスで興奮し、かえって体温が上がってしまい正確な判断ができなくなることもあります。

猫の発熱は、軽い感染症で自然に落ち着くこともあります。
一方で、発熱や熱っぽさが続き、元気消失・食欲低下・体重減少などが重なる場合、背景に早期対応が必要な病気が隠れていることがあります。
その鑑別の一つとして挙がることがあるのが
猫伝染性腹膜炎(FIP) です。
FIPは進行すると命に関わることがあります。
だからこそ、
「発熱かどうかわからない(測れていない)」
段階でも、症状が続くなら早めに受診し、検査で原因を整理することが重要なのです。
※強調したい点:発熱=FIPではありません。
発熱の原因は多数あるため、自己判断で病名を決めつけず、医療機関で"整理"することが、愛猫を助ける最短ルートです。

「発熱(疑い)」で来院された場合、一般的には以下の流れで原因を絞り込んでいきます。
・身体検査・問診
体温、脱水、呼吸、痛み、粘膜の色(貧血・黄疸の手がかり)など
・血液検査
炎症の程度、臓器機能、貧血の有無など
・画像検査(レントゲン・超音波)
胸部・腹部、腹水/胸水の有無など
・感染症検査
必要に応じてウイルス検査など
飼い主さまの役割は病名を当てることではありません。
「いつもと違う」という直感を信じて、検査できる場所へ連れてきていただくこと、それが治療への第一歩です。
<受診前にメモしておくと診察が早くなること>
・いつから調子が悪いか(日時)
・食事・水分はどれくらい摂れているか
・排泄の状態(嘔吐・下痢の有無、回数、色)
・呼吸が苦しそうか、歩き方は変か
・飲んでいる薬の名前(あれば)
・可能なら動画(呼吸の仕方、歩き方、ぐったり感)

Q1.体温計がなく、熱があるか確信が持てません。受診してもいいですか?
もちろんです。 無理に体温を測る必要はありません。
「体が熱い気がする」に加え、元気がない・食欲がないといった変化があれば、十分な受診理由になります。
手遅れになる前にご相談ください。
Q2.人間用の解熱剤(バファリンやタイレノール等)を飲ませてもいいですか?
絶対にやめてください。命に関わります。
特にアセトアミノフェン(商品名:タイレノールなど)を含む薬は、猫にとって猛毒であり、少量でも重篤な中毒症状を引き起こします。
自己判断での投薬は絶対に避け、もし誤って舐めた可能性がある場合は、直ちに動物病院へ連絡してください。
Q3.猫の平熱は何度ですか?
正常直腸温の目安は 38.1〜39.2℃ です。
人間よりも平熱が高いため、触ると温かく感じることがあります。
数値だけでなく「普段より熱くないか」「元気があるか」という違いを重視してください。
Q4.ご飯は食べていますが、体が熱いです。様子を見てもいいですか?
微熱が続くようなら、一度検査をお勧めします。
「高熱ではないけれど、なんとなく熱っぽい」
状態が長く続く場合、
慢性的な炎症やFIP(ドライタイプ)などが隠れている可能性があります。体重が減っている、毛艶が悪いなどの変化があれば受診してください。
Q5.病院に行くストレスで熱が出ることはありますか?
あります(心因性発熱)。 猫は病院での緊張や興奮で、一時的に体温が上がることがあります。
ですが、自宅(リラックスしている状態)でも熱い場合や、ぐったりしている場合は、ストレスではなく病気による発熱の可能性が高いです。
Q6.発熱=FIPなのでしょうか?
必ずしもそうではありませんが、除外診断が重要です。
猫の発熱の多くは、風邪や怪我の化膿などが原因です。
しかし、
「抗生物質が効かない」
「原因不明の熱が続く」
場合は、FIPを疑う必要があります。
当院はFIP診療に力を入れておりますので、不安な場合は早急にご相談ください。

・体温計がなくてもOK
「熱っぽい+元気/食欲低下」なら受診の理由になります。
・迷ったら早めが安全
発熱の背景には、FIPなど早期対応が重要な病気が隠れることもあります。
・温度の目安
39.5℃以上は要注意。40.3℃超は緊急です。
・人間薬は危険
自己判断での投薬は絶対にNGです。
「大したことないかもしれないけれど、心配」
その飼い主さまの直感と親心が、愛猫の命を救うきっかけになります。
一人で悩まず、まずは当院へご相談ください。
■FIP(猫伝染性腹膜炎)が心配な飼い主さまへ
「熱っぽさが続く」
「元気が戻らない」
「FIPかもしれないと不安」
そう感じられた場合は、FIP診療の経験がある医療機関へ早めにご相談ください。
当院はFIPの診断・治療に力を入れており、セカンドオピニオンも受け付けています。
・FIP専門解説ページはこちら
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